その味よりも”株価が急上昇”とお金のことで話題となったビヨンドミート。
ビル・ゲイツやレオナルド・ディカプリオが投資していることはニュースで大々的に流れていましたが、肝心の味についての情報はあまり見かけません。
あっても「おいしい。」の一言くらい。
ビヨンドミート(BEYOND MEAT)は直訳すると「肉を超えて」。
「植物100%で肉を超えたおいしさなんだよ!」みたいなイメージなのかな、と解釈しているのですがそんなビヨンドミート、
いったいどんなお味なのでしょうか・・・!?
というわけでっ!
アメリカでビヨンドミートを買って料理して食べてみました!
動画つきでレポします(/・ω・)/
ビヨンドミート食べてみた!見た目はお肉にしか見えない
※このページのビヨンドバーガーの口コミは完全に個人の感想です。
ビヨンドミートは今のところ5タイプ発売されています。
(2021年1月7日現在)
ふつうのミンチ肉のようなパック、ミートボールタイプ、ソーセージタイプ、ぽろぽろのミンチ肉タイプ、そして今回食べてみたハンバーグのパテタイプです。
パテタイプは「ビヨンドバーガー」とよばれています。
2枚入りで価格はひとパック5ドル99セント(約650円くらい)でした。
ふつうの生肉のビーフパテだったら6ドルもあれば1kg弱くらい買えますから、227gしか入っていないビヨンドバーガーは…4倍!
まだ完全に普及しきれていないのも高めな理由なのかもしれません。
パッケージには、「植物ベースのバーガーパテ」「1枚につき20種類の植物のプロテイン入り」「大豆フリー」「グルテンフリー」と大々的に書いてあります。
「NON GMO Project(非遺伝子組み換えプロジェクト)」に認可されていると記されています。
要冷蔵ですが買ったときは冷凍されていました。
重さは1枚114g。
パッケージを開けてみると臭いが@@;
パッケージを開けてみます。
なんと鮮やかな色・・・
そして・・・ものすごい臭い!
石油っぽい?なに?なんとも嗅いだことのない、生臭いというのか、いや、生臭くはない。
なにか、あきらかに加工物の臭い・・・
ある人のブログには「キャットフード」または「ドッグフード」のようだと書かれていましたが、ビヨンドバーガーの臭いはなんにも属さない、嗅いだことのない不思議な臭い・・・
(※あくまでも個人の感想です)
けっしていい香りではありません。食欲もそそりません。
(※しつこいですがあくまでも個人の感想です)
さらにアップで見てみましょう。
これが植物でできてるの!?
どきどき血管のような空洞のある筒のようなものが見えます。一体これはなんなのでしょうか?麦とかわらの茎???
動画で見た目を紹介します。
全体的にねっとりしています・・・
ビヨンドミートを焼いてみる
パッケージにグリルの絵が描いてあるのでアミの上で焼くのがおすすめかもしれませんが、テラスでBBQができないわが家なのでキッチンでフライパンで焼くことに。
肉汁(野菜汁?)や焼け具合が見えやすいように、白いコーティングのフライパンをつかいます。
見たところ油が混ぜてあるようなので、フライパンを少し熱してから焼き始めてみました。
フライパンに乗せると赤い汁が・・・まるで血のようです。
調べてみるとこれは「ビーツ」で色付けしているのだとか。なんのためにそこまで・・・
お肉食べたくない人にわざわざ血の色を付ける理由がわたしには分かりません。
さて、焼きはじめました。
チリチリと美味しそうな音がします。
しかし、焼き始めるとさらにものすごい臭いがしてきました。
同居している人は「ガマンできない!!君はナニを焼いてるんだ!?」と叫びながら家じゅうの窓を開け放っていました。
お肉を焼いている香りとは全く違います。
香ばしいというより、ウワァ~っ!!という臭い・・・。
なんだこれ・・・。
(※しつこいですがあくまでも個人の感想です)
しばらくするとびっくりするくらい油が染み出てきました。
流れ出す、というくらい油が出ています。このくらい焼くと臭いは薄らいできました。
ある程度焼いてひっくり返します。
う~ん、すてき。焼き目はとてもおいしそうです。
変な赤い色もないし、なんかお肉っぽい。
こんなに油が出るんですよ。1枚114gに30㏄くらいは入っていそう?
この油がテカテカのツヤの正体ですね。
でもやっぱり、焼いた感じはおいしそう!
いい感じにこんがりなってきたのでキッチンペーパーに上げてみます。
まだ油が出てます。
ほんとうはもう少しゆるく焼いた方がいいのかもしれませんが、何しろこの色、この臭いです・・・しっかり焼きたくなりました。
焼いたビヨンドミートのパテをカットしてみる
ではカットして断面を見てみましょう~!
お肉っぽいですね。
この時点ではもうあの臭いはなくなっています。くんくんしてもほとんど分かりません。
管のように見えるのはなんだろう?
ちょっとパさってますね。焼き失敗かな・・・
そういえばパッケージに「DO NOT OVERCOOK!」って書いてあります(汗)
「ちゃんと焼けていても中はまだ赤いかピンク色してますよ」だそう。
ビヨンドミートのハンバーガーを作ってみた
焼きあがったのでビヨンドバーガーのハンバーガーを作ってみました。
マスタードとケチャップのオーソドックスなバーガーと、アボドカドテリヤキバーガーです。
ソースはオリジナルで作りました。
うん、なかなかおいしそうじゃないですか?
パクリ。
食感は悪くありません。ウェルダンのお肉って感じ。味はしょっぱくもなく、雑味も臭いもありません。
大豆は入ってないという事ですが、やはりソイミートに近い食感です。
アボカドテリヤキバーガーもパクリ。
原材料が植物だからなのかでしょうか。
自分的にはマヨネーズと照り焼きソースを使ってアボカドをはさんだテリヤキバーガーの方がビヨンドバーガーには合うと思いました。
すごくお腹が空いている人になにも言わないで渡したら、植物ミートだとは気づかないかも。
で、しばらく食べて断面見て、あれ?これお肉??って気づくかもです。
ビヨンドミートを料理してみた感想
※あくまでも個人の感想です。
こう言っちゃ申し訳ないのですが、とにかく見た目がグロいです。そして臭いがキツイです。
2011年ごろクズ肉を薬品処理したピンクスライムというのが話題になりましたが、そのピンクスライムをほうふつとさせる見た目、そしてパッケージを開けたときのなんともいえない科学的な(わたしには石油のように感じた)臭い・・・。
なんと言えばいいのでしょう、しいて言えばペットフードでしょうか。
アメリカのアマゾンのビヨンドミートの71のレビューを読みましたが、臭いについて言及していたのはたった2人。
あの臭いが気にならないとはびっくりです@@;
わが家はふたりともガマンできなくて窓を全部全開したのだけど!
※2019年11月のレビューなので現在は香りは改良されているかもしれません。
また食べてみます。
ビヨンドミート(ビヨンドバーガー)の味は?
さて、お味の方ですが、こちらは臭いに反して味はふつうでした。
おいしい!とは言えなくとも、ふつうに食べられました。
食感は、焼き加減にもよると思いますが悪くはないです。
先ほども書きましたがソイミートと思ってもらえればいいと思います。
肉汁はあきらめましょう。
レアっぽく焼いてもじゅ~っと出てくるのは油のみです。あ、油も試飲してみればよかった。
ビヨンドミートはありか、なしか。
個人的な意見としては、ビヨンドミートは「自分で調理しないのならあり」だと思いました。
いまやアメリカではデニーズもマクドナルドもビヨンドミートを提供していますが、食感はソイミートっぽいし焼いた後の見た目はおいしそうに見えるので、ヘルシー志向の人は注文すると思います。
また、アニマルファット(動物性脂肪)を摂りたくない人、控えたい人、控えなくてはいけない人にはうれしい食品なのかもしれません。
日本ではどこで買える?
残念ながらビヨンドミートは日本ではまた未発売です。コストコとかカルディにありそうなものですが、2020年12月20日の時点では販売されていません。
アメリカのケンタッキーやバーガーキングはすでに代替肉(ビヨンドミートまたはインポッシブルミート)をメニューに取り入れているので、来年あたりには日本でもブームが来るような気がします。
ビヨンドミートは日本人に受け入れられる?
ところでもしビヨンド・ミートが日本発売になって、そののち日本人に受け入れられるでしょうか?
今年(2019年)ビヨンド・ミートに出資している三井物産が一度は試みたようですが結局のところ日本進出計画は取りやめになったようです。日本はまだ代替肉(フェイクミート)の市場としては成長しきれていないのかもしれません。
それにおいしいならまだしも、目新しい以外の理由で日本人がわざわざ高いお金を出してニセのお肉を購入するとは考えにくいです。
日本へ入ってきても数年後、または来年ごろにビーガン専門店などでのとりあつかいのみになるのではと思います。
それにしてもわたしは思うのです。
果たして日本でビヨンド・ミートをわざわざ食べる理由があるのかと。
古来から農作物と海の幸、海産物を食卓にふんだんに取り入れ、おみそ、納豆といった発酵食を現代でも常食し、世界的に「ヘルシー!ブラボー!」と絶賛されている日本食を食べている日本人が、
なぜに植物をこねくりまわして油漬けにした「肉もどき」をわざわざ口にしなければいけないのでしょうか?
お肉の代わりとして食べられているソイミートだってクオリティも高く、とてもおいしいのです。
日本には代用肉など必要なく、個人的にはビヨンドミートは日本には根付かないんじゃないかなと感じています。
大豆・グルテンアレルギーの方にはよろこばれる?
今回食べてみた「ビヨンドバーガー」は、エンドウ豆、緑豆、コメの組み合わせでできており、タンパク質、肉の味と食感を再現。脂身にみえる脂肪分はココナッツオイルとココアバターで、赤い色はビーツで再現しているとのこと。
また、遺伝子組み換え作物はもちろんのこと大豆やグルテンも使用していないらしいです。
なので大豆やグルテンアレルギーの体質の方にはよろこばしい食材なのではないでしょうか。
ビヨンドミートニュース
2020年9月9日付のニュースによると、ビヨンドミートの製造が中国になると報道されました。
代替肉のビヨンド・ミート、中国に製造拠点設置 21年に稼働
※Yahooニュースより
https://news.yahoo.co.jp/articles/912a49974b5c018e928761d265123b81bffce179
ビヨンドバーガーのカロリーと原材料リスト
ビヨンドバーガーのカロリーは
1枚270キロカロリー
原材料はこちら。英語でも掲載しておきます。(パッケージより)
原材料名:
水
エンドウ豆タンパク質分離物
エキスパンダーカノーラ油
洗練されたココナッツオイル
以下の2%以下を含む:
竹由来のセルロース
メチルセルロース
ジャガイモでんぷん
ナチュラルフレーバー
マルトデキストリン
酵母エキス
塩
ひまわり油
植物性グリセリン
乾燥酵母
アラビアガム
柑橘系エキス(品質を守るため)
アスコルビン酸(色を維持するため)
ビートジュースエキス(色用)
酢酸
サクニカ酸
加工食品でんぷん
アナット(色用)
ingredients:
Water
Pea Protein Isolate
Expller-Pressed Canola Oil
Refined Coconut Oil
Contains 2% or less of the following:
Cellulose from BAmboo
Methycellulose
Potato starch
Natural Flavor
Maltodextrin
Yeast Extract
Salt
Sunflower Oil
Vegitable Glycerin
Dried Yeast
Gum Arabic
Citrus Extract(to protect quality)
Ascorbic Acit(to maintain color)
Beet Juice Extract(for color)
Acetic Acid
Succunic Acid
Modified Food Starch
Annatto(for color)