パリオリンピック2024の開会式で歌声を披露したAya Nakamura(アヤ・ナカムラ)。日本人ならこの名前を聞いて「え!日本人が開会式で歌うの?」と思わず反応した人も多いのではないでしょうか。
Aya Nakamura(アヤ・ナカムラ)ってどんな人?日本人なの?気になったので調べてみました。
バックグラウンドと音楽キャリア
Aya Nakamura(本名:Aya Danioko)は、フランスとマリの二重国籍を持つ大人気の歌手です。日本人ではありません。1995年にマリのバマコで生まれ、幼い頃に家族と一緒にフランスへ移り、パリ郊外で育ちました。彼女の音楽は、フランス語、アラビア語、英語、バンバラ語(マリの言語)をミックスし、R&B、ズーク、アフロポップのリズムを融合させたユニークなスタイルが特徴です。
なぜアヤ・ナカムラと言う和風な名前になった?
そんな日本とはゆかりの無い彼女がなぜ、準日本人のような名前を芸名(ステージネーム)にしたのでしょうか?調べてみるとこんなことが分かりました。
「Aya Nakamura(本名:Aya Danioko)がこの名前を選んだのは、アメリカの人気テレビシリーズ「ヒーローズ」に登場するキャラクター、ヒロ・ナカムラからインスパイアされたからです。
「ヒーローズ」は、様々な特殊能力を持つ人物たちが世界を救うために戦うドラマで、ヒロ・ナカムラは時間を操る能力を持つ日本人キャラクターです。Ayaはこのキャラクターに魅了され、その名前を自分のステージネームに取り入れることを決めました。
↓この人が「ヒロ・ナカムラ」
ヒロ・ナカムラは、父が経営する東京の大企業「ヤマガト工業」で働くプログラマーであり、日本人家族で育った日本人という設定。日本人俳優のマシ・オカさんが演じている。
2018年にフランスで大ヒット
Aya Nakamuraは2018年にシングル「Djadja」が大ヒットし、その名が世に知られることとなりました。この曲はフランス国内だけでなく、オランダをはじめとする多くのヨーロッパの国々でチャートのトップに立ち、エディット・ピアフ以来のフランス女性アーティストとしての快挙を達成しました。
その後、彼女のアルバム「Journal intime」や「Nakamura」は大ヒットし、フランス国内外での人気を確立しました。
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パリオリンピック2024では賛否も
2024年のパリオリンピックの開会式でAya Nakamuraがパフォーマンスすることが発表されると、一部の人たちから批判が出ました。彼らは、Ayaがフランスの伝統的な価値観を表していないと考えています。しかし、Ayaを応援する人たちは、彼女が現代フランスの多様な文化と新しいスタイルを象徴する存在だと評価しています。
また、Aya Nakamuraはフェミニスト(女性の権利を大切にする人)としても知られていて、強くて自立した女性を歌詞でよく描いています。
フェミニストとしての役割
Aya Nakamuraはフェミニストとしても知られ、彼女の歌詞には強く独立した女性像が描かれています。二児のシングルマザーでもある彼女は、多くの女性にとってのロールモデルとなっています。彼女は自分の影響力を認識し、それを誇りに思っていると話しています。
Aya NakamuraのSNS
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- Instagram:Instagram公式アカウント
- Twitter:Twitter公式アカウント
まとめ
Aya Nakamuraは、そのさまざまな文化のバックグラウンドとイケてるミュージックスタイルで多くの人々に影響を与え続けています。彼女のパリオリンピック2024でのパフォーマンスがどんな評価を受けるのか注目です。