チャイナ・エアライン(中華航空)のNY=関西のチケットはどこよりも安かった。
今年2月、アメリカ東海岸から日本へのディスカウントチケットを探していたら、一番安かったのが昨年5月に就航した、チャイナ・エアラインのニューヨーク-関西空港便で、米系よりは一人250ドルは安かったし、日系の航空会社と比べると400ドルほども安かった。
二人で帰るので×2で結構な差額で、ほかの追随を許さない安さだったので、パートナーの一声で即決。
チャイナ・エアラインと言えば申し訳ないのだけれど、やはり過去の事故のことが気になってチケットを取ったものの気持ちが落ち着かない。
旅行会社の人に「チャイナ・エアラインってどうでしょうか・・・」と聞いたら、「ボクの周りにはチャイナに乗った事のある人一人もいないんで、乗ったらどうだったか教えてください!」と言われてしまった。
周りの人に聞いても誰も一度も乗ったことがないという。
出張で世界中を行き来している友達のだんな様たちも然り。
えー。誰にも感想を聞けない航空会社に乗るのー?
6月に乗るのに不安で不安で、挙句の果てには実家の近くの占い師さんに、「私、乗っても大丈夫でしょうか。」とメールで質問する有様。案の定、「なに言ってんのよ。大丈夫よ。」との返信が帰ってきたけれど、その後に「なんでそこのチケット買ったわけ?」と笑われてしまった。
だって安かったんだもん(笑)
序章;チャイナ・エアラインに乗るまでが長かった(笑)
わくわく・どきどき初めてのチャイナエアライン。
地方からアメリカン航空でJFK空港に乗りつけ、さて、チャイナ・エアラインの搭乗口に行こうとウロウロしたけれど、モニターにはアメリカン空港の発着便以外の文字が出ていない。
歩いても歩いても、アメリカン空港の情報しか目に付かない。
一体どこにあるんだよー??
ようやく「他の航空会社の乗り場はこっち♪」と書いたサインを見つけたので、その通りに行ったら、なんだか出口っぽいドア。そこに立っていたお兄さんに「トラムに乗っていくんだよ。」というので、そこから更に歩いて歩いて、ようやく15分後くらいにトラムの乗り場にたどり着いた。
さて、トラムは一方方向なので間違わない。
でも、どこで降りればいいんだろう?
どの航空会社にどこで降りればいいのかどこにも書いてない・・・
探しても分らなかったので、空港の制服を着た、30代と思しきラテン系のお姉さんにチャイナ・エアラインに乗るにはどこで降りればいいのか、と訪ねた。
お姉さんはラテン系なまりの英語でぶっきらぼうに「1」と答えた。
お礼を言ってあたりを見渡すと、そこに各航空会社の乗り場が書いてあったので、「なんだあるじゃん。」と思って何気にみていたら、
〚China Airline Terminal4 〛と書いてある。
???確か「1」って言ったよね?
どういう事かと迷ったので、先のお姉さんのとことへ戻って、
「あの、あのサインには乗り場はターミナル4って書いてありますけど・・・やっぱり1でいいんでしょうか?」と失礼ながら(びびりながら)聞いて見ると、
「あそこにはそう書いてあるかもしれないけど、私が持ってる紙には1って書いてあるのよ。」と、くしゃくしゃの紙をポケットから取り出し、各航空会社の乗り場一覧表を見せてくれた。
ほんとにチャイナエアラインの乗り場は「ターミナル1」になっていた。
「そうですか、ありがとうございました。」
えーーーどういうこと?と思いながらやってきたトラムに乗って、ターミナル4の降り口で何気にとなりに立っていた人に「チャイナ・エアラインってターミナル1ですよね?」と聞いたら、
「違うよ、ココだよ!」というので、慌てふためいて飛び降りた。
なんだ、なんだ、お姉さんの紙間違ってんじゃないか~。
空港内のスタッフが間違った情報持ってるってどういうこと?w
危うくトラムを空港の外まで乗ることになっちまいそうだったぜいw
チャイナ・エアラインまだまだ乗れない・・・
さてさて、地方からの飛行機を降りてもうすでに1時間30分ほどが経過し、乗継まで急がないとという状況になってきた。
トラムを降りて、さらに階段を上ったりエレベーターに乗ったり、かなり歩いてターミナル4にやっとこさたどり着きいた・・・でも、そこはなぜかゲートではなく、カウンターが並ぶチェックインのコンコース。
???
あれ?いつの間に空港の外に出たんだ???
頭の中は「???」だらけ、しかもそこは巨大すぎて各航空会社の名前すら見れない感じ。
困ったので近くの旅行会社のカウンターに聞いてみた。
多分マレーシアとかインドネシアとかの方たちだと思うけど、
「すみません、チャイナ・エアラインのカウンターってどこですか?」と聞いたら、浅黒い肌に真っ白な歯をした爽やかな青年が、
「あっちだけど、チャイナってもう出たんじゃないかなぁ・・・
君、乗り遅れたかもよ?」なんて事をのたまわれる!!
ガーン・・・
えぇーーーーーっ!
後1時間はあるのにどういうこと??
急いでチャイナ・エアラインのカウンターに向けて走り出した。
一番端っこだったので結構走った気がする。
カウンターに着くとそこは黒山の人だかりだった。
私は搭乗券(Boarding pass)と書いたチケットを持っていたので、係りの人に「関西行きのチャイナはここからはいればいいですか?」と聞いたら、列に並んでください、とおっしゃる。
あ、もう搭乗券ありますから。と答えると、
「いや、これじゃぁダメなんですよ。チャイナ・エアラインの搭乗券と引き換えてください。」ですと!!!!
えぇーーーーーーーーっ!?じゃこのチケットは何なんですか!?
だって、搭乗券って・・・とぶつぶつ言っていたのだが、チャイナ航空の係りのお兄さんは優しく「よろしくね~。」みたいな感じで接してくれたのでまぁいいか。とスンナリ並ぶ私www
で、さすが関空行き。そこへ関西弁を操る若いお姉ちゃんたちの軍団が登場。
すごい格好の人たちだ。
多分日本では流行っているのだろうけど、アメリカで見るとかなり異色の衣装をまとった人たちに見える。初めて見るアメリカ人はまちがいなく「この人たちは舞台からそのままきたんやな。」と思うに違いない。。ロサンゼルスでも日本の若者の集団は本当に目立つ。
彼らも日本で見るとふつーなんですけどね。
ま、それで、そのお姉さんたちを仕切っていた旅行会社の人と思しきお姉さんがいたので、何かの話から私が、これこれこうこうで、ターミナル聞いたら違ってたんですよー言うと、
お姉さんはとてもクールに
「あー。ターミナルは4月に変更になってますよ。ここの空港で働いてる人信じちゃダメですよー。自分で調べないとね~」
ですと・・・。
空港で働いている人に空港のこと聞いちゃダメなのかぁ。
あんなに自信たっぷりに答えてくれたのに。
やっぱニューヨークはぶっ飛んでるわ。笑
こんな感じで、JFK空港に降り立ってからチャイナ・エアラインのカウンターにたどり着くまで約2時間、空港内をさまよった挙句、チケットを発券しなおして、やっとこさ搭乗ゲートまで行けた私たち。
なんだか行き先不安なまま持ってきたおにぎりを頬ばりつつ、ゲートにて搭乗時間をじっと待つ私たちなのでありました。
チャイナエアライン(中華航空)NY-関西便に乗ったよ!その1
チャイナエアライン(中華航空)NY-関西便に乗ったよ!その2
チャイナエアライン(中華航空)NY-関西便に乗ったよ!その3
チャイナエアライン(中華航空)NY-関西便に乗ったよ!その4
チャイナエアライン(中華航空)NY-関西便に乗ったよ!その5
チャイナエアライン(中華航空)NY-関西便に乗ったよ!その6
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チャイナエアライン(中華航空)NY-関西便に乗ったよ!その8