エコノミーは「狭くてキツイ」というのがこれまでの定説でした。
が、ボーイング787ドリームライナーはエコノミー席の窮屈(きゅうくつ)さが改善され、12時間以上の長距離フライトでも快適そのもの。
ストレスフリーな空間になっていました (/・ω・)/
機内がきれい&広くて快適!ボーイング787-8ドリームライナー
はじめて搭乗したときは思わず機内をくるりと見渡しました。
さすが新機種です、どこもかしこもピカピカで真っ白!
天井は高めの作りになっていて、頭上にかなりの余裕を感じます。機内にありがちな圧迫感がありません。そして両サイドには落ち着いたブルーの照明がほどこされ、白い天井に映えてとてもきれい。
新しいので当たり前ですが、シートもきれいで使用感がなく気持ちよく座れます。
古い機内だとケバだったようなシートを見てテンションがだだ下がりになりますが、こちらは逆にテンションが上がります。
前方のカーテンの向こうはアップグレード席の「プレミアムエコノミー」。
席のピッチがこれまでよりも広くて快適
エコノミークラスですので座席のクオリティー自体に特筆すべきものはありませんが、これまでの機種よりピッチが広くなっています。身長160cmの私が足を完全に伸ばせます。(ちょっとずずっと下がって座った状態でも)
下の写真を見ていただくとどのくらい余裕をもって座ることができるかが分かると思います。
▽足元を上から見ます。何もない状態。
座った状態。
身長160㎝でこれだけのスペースが空きます。
古い機種は160㎝でも足元がせまいといつも感じていたので、背が高い人(180㎝~)はキチキチなのではないでしょうか。でも787だったらエコノミーでもすこし余裕を感じると思います。
こちらは席においてあった枕とブランケットのセット。
ちゃんと一枚ずつきれいな袋に入っています。
思いおこせばリーマンショックのころはブランケットの状態がひどかった・・・。袋には入れられてないし、長い金髪が絡みついたブランケットが配られていたものでした。
あれ、使いまわしだったんじゃないのかなぁ・・・(;´д`)
シートのリクライニングもより深い。エコノミーでもこんなに快適♪
次にシートのリクライニングです。
シートの倒し具合もよりよく改善されていて、以前よりは角度が深く倒れるようになっています。(そう感じました)
わたしのナナメ前にすわっていた背が高めのと見うけられる男性、シートをマックスまで倒してゆーったり伸び伸びとリラックスしています。
ごらんのように座席がかなり倒れているように見えますが、これ、後ろの席にそんなに影響しないのです。
モニターはどの角度でも見れるデザインなので、前の席がたおれてきても見にくくなることもなく、テーブルを手前にスライドできるので、以前のように「おねがい前の人~あんあまり席を倒さないで~(涙)」というストレスは減少しています。
席の横ならびにもゆとりがある
座席の配列はエコノミーでも3-3-3と余裕を感じられます。
古い飛行機の中には「2-5-2」の配列になっている機種があり、真ん中の席に座ってしまうとトイレに行きたいときにまわりの人に「すみませ~ん」とお願いするのがすごくおっくうでした。
でも3席だけの並びなら、ひと席となりに立ってもらうだけなので気持ち的にラクだと思います。
そしておどろきの事実が。
シカゴ便787のエコノミー32列目の席A・B、F・Gには、3列配置のスペースに2席しか配置されていないないのです!
窓ぎわの席は横にまるまる一席分の空スペースがあり、かなりゆっくり座ることができます。
子ども連れファミリーや体格のいい人には余裕をもって座れるのでおすすめです。
予約のときに空いているかチェックしてみるとといいですよ。
メモ
※座りたいときは早めにチケットを購入しましょう。
※全日空ANAの787-8は33、または34と便によっても違いがあるようです。予約する際には各社にお問い合わせの上、席を取って下さいね。
窓の外の景色をずっと見ることができたし、足も横に伸ばしまくり、エコノミーとは思えないリラックスぶりで13時間があっという間でした。おまけにワインとビールが飲み放題でもう言うことなしでした♪
(ワインを6回おかわりしたら7回目にCAさんに「あなた、これでさいごよ!」とストップされましたが・・・)
窓は「電気シェード」プラスティックのカバーはありません
787ドリームライナーには、窓カバーがありません。
外の光がまぶしいときに、手でススーッと下げるあのプラスティックのカバーがなくなっているのです。
じゃどうすんのよ?まぶしいんじゃない?という心配はご無用。
なんとこの機種、スイッチ一つで窓が遮光ガラスに変身するのです!!!「電子シェード」と言うらしい。
このスイッチをポチッと押すと光が入らなくなります。
外から日光がダイレクトに向かってきていても、まったくまぶしくありません。
真っ暗になっているように見えますが、このように客席を俯瞰してみると美しいブルーの窓がならびます。
とってもきれい(^O^)
窓の色の濃さは、手元のボタンでコントロールすることができます。
さっきより明るく。
もっと明るく。
※ボーイング787の窓についてはちとモノ申したいことがあります。こちらの記事に書いています。 ボーイング787ドリームライナーは、従来のエコノミーシートの窮屈さを改善した快適な飛行機というのを以前の記事で書きました ... 続きを見る
ボーイング787ドリームライナーのイマイチな窓
エコノミーでも全席AC電源、USBポートつき
さて、電源ですが。
座席の前のスクリーンにAC電源とUSBポートが全席についています。
いろいろなデバイスに対応できるよう考えらています。
うれしいことに、コントローラーをモニターの下から出すようになっているので、ひじ掛けから引っ張り出さなくてよくなりました(*´∀`)ノ パチパチパチ!
なんで早くこうならなかったのでしょう。非常にラクです。これまではコントローラーを取りすときに隣の人にヒジが当たったり、当てられたり、大変でしたから。。。
カードリーダーとキーボードが付いています。
前面のテーブルはこれまでエコノミー席だと1枚のテーブルでしたが、787では2つ折り、しかもA4サイズが余裕で置ける幅があります。
この写真を見てもらえば、いかにピッチが広がったか分かると思います。
モニターは9インチ
モニターはこれまでよりさらにワイドになった9インチ。
となりの人モニターの光がこちらには見えない(まぶしくない)つくりになっています。(しかし前の人が観ているのはダダ漏れです↓笑)
少し古い機種にも搭載されていますが、3Dのフライトマップは本当に楽しいです。
タッチパネルに触れると、自分が飛んでる位置をぐるぐる見回して見ることができるし、どんなルートでどんな風にフライトをしているのかが3Dで見れるので、学生の地理の学習にはもってこいです!
地理が好きな人ならこれだけで何時間も遊べますね(・
ランディングの直前には、臨場感あふれるランディング映像を見ることができます。
タッチパネルで指先ひとつでくるくるとチョイスできるのでとても楽です。
てんこ盛りのエンターテイメント。映画は250本以上!音楽は数えられないほど
エンターテイメントは山ほどあります。
アメリカン航空の公式サイトによると、787には最大で250本の映画と、150本のテレビ番組が見られると書いてありますが、そのほか音楽のファイル数もハンパじゃりません。
日本未公開の映画もたくさんあるので、映画好きなら13時間のフライト中は寝ている場合じゃないです。映画をたのしむには絶好の機会ですから!
音楽はジャンル分けも細かく、いろんな音楽を聴くことができます。
機内の演出まで考えられている
到着前になると、天井のライトが朝日のようにオレンジ色に変色します。
こんな細かい演出まで考えたんですね~。
ボーイング787ドリームライナーは、これまでのエコノミーの悲壮感を払しょくした、快適な、快適なエコノミーでした。
今日までに10回乗りましたが、エンターテイメントが多いのでシカゴやニューヨークまでの13~14時間のフライトもなんのその。まーーったく気になりません。むしろまだ乗っていたいくらい(/゚∇゚)/゚∇゚)o
前回は「君の名は。」を4回連続で観ちゃいました。
9インチですがモニターの映像がかなりきれいなので「君の名は。」のカラーの美しさもちゃんと表現されていました。
イヤホンは希望すればもらえますが、ちっちゃなタイプです。
わたしは映画をより楽しむためにマイヘッドフォンを持参していったので、RADWINPSのサウンドもとってもいい音で楽しむことが出来ました。
トイレも広くてきれい
あたらしいのであたり前ですがトイレも広めできれいでした。
とはいえやっぱりキューム式で、流したときの「シュコーッ!」というすごい音は健在ですが、古い機体につきもののトイレ臭がなくてよかったです。
(アメリカン航空のアメリカ便には、JALのように歯ブラシやナプキンは置かれていませんので必要な方は持参しましょう。)
有料のエコノミーシート「メインエクストラキャビン」
ところで!
アメリカン航空のフライトには、メインエクストラ・キャビンという席が存在します。
この席は約20~200ドル(約2000円~20000円)くらいの上乗せの座席指定料で足元がより広い席に座れるというもの。
(路線や席によって値段がかわります)
「エコノミークラスでもいいけど、もうちょっと足元に余裕が欲しいなぁ」という人におすすめ。
さらにエクストラ・キャビンの席を購入すると「優先搭乗」にカテゴライズされ、グループ5の優先搭乗ができます。これはプレミアうエコノミーやAA会員のひとたちのつぎに搭乗できるサービスです。
ミニ情報
アメリカンの場合、席が空いていれば当日カウンターで400ドル**の追加でプレミアムエコノミーにアップグレードすることができます。
**2019年12月末現在の価格
787ドリームライナーまとめ
日本とアメリカを毎年行き来するようになってから20年、ついにエコノミーがここまで快適になったのにはおどろきです。
なんなら飛行機に乗ってすぐ寝るタイプの人は、プレミアムエコノミーなんていらないんじゃないの?と思う快適さです。
もう「エコノミーはイヤ!」なんて言わせない!
そんな気合十分な機体なのでした。
このレポート時に乗ったのはアメリカン航空の18:20成田発シカゴ・オヘア空港行でしたが、機内食の焼うどんがとてもおいしかったのもフライトをさらに快適にしてくれました。
そういえば、リーマンショックでサーチャージが上乗せされたころ、予算削減のためか機内食がめちゃくちゃショボくなったことがありました。あのJALでさえ、深夜のスナックはラップに包んだペシャンコのサンドイッチを配っていたのですから、相当ヤバかったのでしょう。
なので機内食に期待するのは止めて、フライト毎にコンビニで「ランチパック」とおにぎりを買って搭乗していました。
ですがここ3年ほどは持ちこみの食料があまるほど機内食が美味しいです。
というわけで長くなりましたが、787ドリームライナーのエコノミークラスはピッチも広いしゴハンはおいしい(※日本発のみ)、映画もてんこ盛りなプレミアムエコノミーいらずな機内となっています。
シカゴー成田便をつかうチャンスがある方は、ぜひ乗ってみてくださいね。
わたしはもっぱら公式から買ってます。
アメリカンの公式サイト内の788ドリームライナーメインキャビン(エコノミークラス)の詳細
・機内が広く感じられるよう演出された、高く曲線的な天井
・電子カーテンで調光できる、業界最大級の窓
・さらに広くなった頭上のお荷物収納スペース
・機内温度や湿度、また新型の空調フィルターを搭載し、機内の空調システムを改善。より快適な環境でお過ごしいただけます
・新しいエンジンのデザインにより、機内の騒音レベルを軽減
・最大5インチ(約13センチ)足元が広いメインキャビン・エクストラ
・国際線機内Wi-Fiサービス
・各座席にAC電源コンセントとUSBポートを装備
・新作約50本を含む映画250本以上、テレビ番組300本以上、ラジオ放送18局を含む音楽セレクション700作以上、ゲーム20本、ライブTVを楽しめる個人モニター座席背もたれの個人モニター
無料エンターテイメント個人モニターでエンターテイメントプログラムを無料でお楽しみいただけます。American Spotlightは、米系航空会社のなかでも最大級の無料サービスです。豊富なラインナップからお好きなものを心ゆくまでお楽しみください:・約50本の新作を含む映画160本以上
・テレビ番組290本以上
・音楽セレクション700曲以上
・ゲーム20種ライブTVSport24のライブストリーミングTVもお見逃しなく。アメフトのNFLから、サッカーのプレミアリーグ、モータースポーツのF1、全米オープンゴルフ、全米オープンテニスまで、お好きなスポーツをお楽しみください。CNN、BBC World、CNBCの各番組もご覧いただけます。MasterCard®が提供するライブTVは、一部の機材・路線でご視聴いただけます。
ワイヤレス・ストリーミング
それではよいフライトを!