搭乗ゲートに置いてけぼりにされてしまったのです!
そうそうないシチュエーションだとは思いますが、ひょっとしたらあなたにも同じようなことが起こるかもしれません。
旅行に行かれる方は参考に読んでみてくださいね\( 'ω')/
搭乗ゲートの席にわたしはたしかに座っていた
この日わたしは米国内の地方都市へ行くため、搭乗ゲートのカウンターの向かいの席にすわって搭乗時間がくるのを待っていました。
開始まではあと20分くらい。
すこし時間に余裕があったので、ポチポチとスマホでメールを打っていました。
しばらくたったころ「もうすぐ案内しますよ~」とアナウンスが流れました。顔を上げると搭乗ゲートには長い列ができています。その便は満席だったのでたくさんの人が並んでいたのです。
わたしは「しばらくかかりそうだし、まだ並ばなくてもいいかな~」と、下を向いてまたポチポチとスマホでメールのつづきを打ちはじめました。
しばらくツイッター内をウロウロし、友人たちからのLINEを読んで、
「さて、乗りますか。」と顔を上げると・・・・・
アレッ!?
先ほどまであんなに人が並んでいた搭乗ゲートにだれもいません!( ゚Д゚)
だれもいないどころか、カウンターにいたスタッフまでも一人もいないのです。
たしかに、さっきまで人でごった返していた搭乗ゲートがもぬけのカラとなっていました。
一瞬、なにが起こったのか理解できませんでした。
わたしは搭乗ゲートのまん前に座っていたのです。
飛行機にのり損ねるワケがないのです。
でもゲートのドアがきっちりと閉められているのを見たとき、自分の身に何が起こっているのかを把握しました。
乗りつぎに失敗!?飛行機はわたしを置き去りに
飛行機、行っちゃった・・・・・・・・?
なんと言うことでしょう!
乗るはずだった飛行機は、わたしを置いてけぼりにして飛び立っていってしまったのです!
しつこいですがわたしは搭乗ゲートのよこの座っていました。
そこに、ポツンと一人座っていたら「あら?この人乗らないのかしら?」とスタッフが一言声をかけてくれてもいいと思うのです。
でもこの国ではそんな親切を期待するのは「甘え」でしかなかったようです。
じつは下を向いてスマホをポチポチしているとき私は思っていました。「ま、私がさいごになっても機内にいなかったらアナウンスで名前を呼ばれるでしょう」と。
残念ながらその考えはまったく通用しませんでした。
日本と同じサービスはないことを痛感
アメリカの航空会社は、乗客の搭乗が確認されなくてもその人を探すでもなく、時間が来たらサッサとドアを閉めて行ってしまうのです!
日本では搭乗時間ギリギリになると、スタッフのお兄さんやお姉さんが「〇〇行き」と書いたプラカードを手にもち、あらん限りの大声で
「〇〇行きにご搭乗の方はいらっしゃいませんかぁぁぁぁぁ~~!!搭乗時間が近づいておりますぅぅぅ!!」
と、乗り遅れる人が出ないよう一生けんめいアナウンスをしてくれます。
そして、搭乗時間の締めきりになっても乗っていない人がいると館内アナウンスで
「〇〇行きにご搭乗予定の〇〇さまぁぁぁ~。飛行機が待っていまぁ~す。早くきてぇ~!!」
と、個人を呼び出すアナウンスを流してくれます。
しかし、それは日本クオリティのサービスだったのです。
この体験でわたしは、日本の至れり尽くせりサービスを海外ではゼッタイに期待してはいけない、ということを痛感しました・・・
飛行機をミスったあとにやったこと
さて、搭乗口の横のまどに目をやると自分が乗るはずだった飛行機が滑走路から飛び立つすがたが見えました。
ブーン・・・
※写真はイメージです。手持ちの写真がこれしかなかった
「・・・・・・。」
久しぶりに ”頭が真っ白になる" という体験をしました。
どうしよう・・・・・
だれもいないガラーンとした搭乗ゲートの真ん中にポツンと立ちすくし、しばし考えてみました。
今、自分は何をすべきか。
出た答えは、
ここはアメリカ。言ったもん勝ちの国!
ダメもとで食らいついてみよう!
ダメもとで航空会社のスタッフにお願いしてみた
私はクルっと直角に体を向け、となりのゲートのカウンターにトコトコと歩いてきました。そしてアメリカン航空のスタッフに訴えました。ちょっと話をねじ曲げて・・・
(真剣な表情で)
私「お手洗いに行って帰ってきたらもうだれもいなかったんです。あっちのゲートの飛行機に乗るはずだったのだけど」
スタッフ「あら・・・(搭乗ゲートをのぞき込んで)。あーカギがかかってるからもうダメね。あなたは入れないわよ。」
私「え~・・・私どうすればいいんでしょう?次の便とか、ないですか?」
スタッフ「次ねぇ…空いてれば乗っていいわよ」
私「わー!助かりますぅ!」
スタッフ「ちょうど空いてるから席を取るわね。あなたの情報ちょうだい。」
私「ほんとに!?」
スタッフ「2時間後の便に空きがあるから乗っていいわよ。あなたの荷物は先に飛んでいるから、あっちの空港の荷物あずかり所で引き取ってね。」
私「うっわ―♪ありがとう!!」
こんな会話を交わした2時間後、ぶじに次の便で目的地に行くことができました。
先に飛んで行ったスーツケースも引き取ってめでたし♪めでたし♪
アメリカ人との交渉のコツ
ここで少し、空港スタッフにかけあう時のヒントを書きたいと思います。
アメリカ人に交渉をするときは、直球で話をするのが良策です。
理由は、なぜならそれがアメリカ流だからです。
たとえ自分に落ち度があってもクドクドと説明せず、何が起こって、自分がどうしたいかを端的に伝えます。
日本風になにが起こったか説明しようとすると、
「私がスマホをいじって下を向いていて、まだ並んでると思って安心してたらいつの間にか列が消えてて・・・うんぬん・・」
と、状況から話すことになります。
しかし、今回のケースでは別の便に乗せてもらうことが最大の目的です。
一から状況の説明をしても分かってもらえないか、話がこんがらがるかのどちらかです。
アメリカ人には意思をしっかりと伝えよう
英語の文法は「主語(自分)」+「動詞(どうした)」+「名詞(なにを)」と並んでいるように、アメリカ人(英語圏の人)に説明するときは「何をした」「何(どう)をしたい」と意思をだけをハッキリ並べて伝える方がすんなり伝わります。
言ってしまえば、アメリカ人にとっては「自分がどうしたこうした」という説明はどうでもいいのです。
あちらは「この人は私になにを求めているのか。」だけを知りたいのです。
ですので、今回の状況では
- 私はあの飛行機に乗るはずだったけど乗れなかった
- なので次の便に乗りたい
という事をだけをスタッフに伝えました。
そうすることでスタッフが「この人を次の便に乗せる」という行動を取ってくれたのです。きっと。
飛行機に乗り遅れた時にやらない方がいいこと
飛行機に乗り遅れたときやってはいけないことは、感情ムキ出しにして迫ることです。
航空会社のスタッフに対して「どうして名前を呼んでくれなかったの!」「日本じゃ・・・」「どうすればいいのぉぉぉう!」と感情的になるのは得策ではありません。
むこうも感情を持った人間です。
しかも乗り損ねたのはその人の責任でもありません。
変に感情的になって責めたり、攻撃的な態度をとってしまうと相手もきげんが悪くなり、すぐに対処してもらえるものもダメになってしまうかもしれません。
あくまでクールに、「乗りそこねましたが、ワタクシはどうすれば?次の便に乗せてくださいます?」くらいの姿勢で望むのがおすすめです。
そのときは自分の落ち度の言い訳はしないようにしましょう。
「そこで飲んでいて・・・」「買い物していたら・・・」では、じゃぁ自己責任でってことになりかねません。
人生、本当のことを言わない方がいい時もあると思いませんか?(/・ω・)/
まとめ
自分の経験ではアメリカ国内便に乗りおくれたとき、追加料金なしでほかの便に振り替えてくれることが何回ありました。
わりと融通が利くのが米系航空会社のいいところだと思います。(日本国内では体験がないので分かりませんが・・・)
もしも乗りおくれたら、とりあえずダメもとで振り替えてもらえないか聞いてみるのもありだと思います。
英語が苦手という方は翻訳アプリやポケトークのような音声翻訳ツールを使えばなんとかコミュニケーションは取れるでしょう。
ツールを使う時もサクッとシンプルに意思を伝えるようにしましょうね。
というか、そもそも搭乗がはじまったらスマホなんかしまって周りを見るようにした方がいいです!
あと海外旅行保険に入っていたら、すぐにカスタマーサービスに電話しましょう。