ビットコイン（仮想通貨）が何なのかをネコでも分かるくらい簡単に説明してもらった

ねぇ。たかなみさん、ビットコインってなに？仮想通貨ってどういう意味なん？電子マネーと何がちがうん？

おぉ、ねこのめくん。よくぞ聞いてくれました。

あのね、「仮想通貨」自体はありふれた物なんだよ。

オンラインゲームとかウェブサイトで物を買う時、そのままお金を支払うんじゃ無くて”ポイント”や”○○マネー”みたいな形でチャージするだろう？

うん。

そして、チャージしたポイントや○○マネーはそのサービス内でのみ使えるデータのお金、”仮想通貨”になる。 ビットコインも同じで、言ってしまえば規模のちがいだよ。

規模のちがい？

そう。ウェブサイトとかの仮想通貨は、その企業のサービスでしか利用できない。

当然だけどね。

それに対してビットコインは”国家単位で運営されているお金”を1つの形に統一して、世界経済を円滑にするというのが目的なんだ。

む、む、む、むずかしい……。

要は円やらドルやらユーロやら、通貨は色々あるけどそれぞれの価格相場は異なっているよね？

はぁ。

ビットコインはこれまでの通貨よりも安定して使いやすく、世界中で使用することのできる”次世代通貨になる”予定なんだよ。

予定？なんだ？

言うてまだまだ発展途上だからね。 将来的にはそうなるよ、という仮定で運用されている通貨だと覚えておけばいいよかな。

なるほど。ビットコインは世界中で使える次世代通貨の”予定”っと。

それで、電子マネーとは何がちがうの？ いちいちチャージする形で購入するんでしょう？ そのまま電子マネーで購入するのとは何がちがうの？

「電子マネー」はあくまで紙幣や硬貨といった形ある”円”をデータという形に変換しただけなんだよ。 日本国内で1000円分の電子マネーを購入したとしても、それはただの”円”であって、仮想通貨とはちょっと違うのさ。

どういうこと……？

電子マネーは元となった通貨の形がちがうだけなの。

電子マネーでの支払いは、直接千円札で支払っているか、それとも電子決算で1000円支払っているかのちがい。

フム。

ビットコインは円やドルそのものと同じ”通貨そのもの”なんだよ。

そして電子マネーは”貨幣を使わずに支払いを行う手段”であるという事。

仮想通貨はあくまで円やドルといった通貨の概念。電子マネーは支払いの手段という違いだよ。

なるほど。通貨なんだけど、現物がないから「仮想」ってワケね。

Oh,Yesh!

（なぜ突然英語・・・）

でもさ、次世代の通貨だからってわざわざビットコインを使う必要は無いんじゃない？

ほう？

だって、国内で使うならそれこそ円で良いわけだし、ちょっと面倒だけど外国の通貨に両替すれば――

その面倒が無くなるのが大きなメリットと言えるよ。

両替をするとは言っても国によって通貨単位は異なるわけで、通貨ごとの相場は常に変動しているというのは常識だね？

ですね。それはネコでも知ってる。

1円＝1ドルでも1セントでも無いというのは知っての通り。

この前100円で買った商品が、ドル価格は変わらないのに、日本円だと120円相当になっているという事だってめずらしくはない。

それは、そうだけど……

「ビットコイン」は日本〜ドル間の価格変動に関係なく、 ビットコインとビットコインで取引を行うことができる。

だから国によって単価が異なる事はあっても、いちいち通貨ごとの差を気にすることなく、世界中で使うことができるってわけ。

たしかに、そういう手間が無いのはメリットかな。

あとは～そうだな。個人間での送金が可能というメリットもある。

へー。

通常の通貨で送金するには銀行口座を介して送る必要があるけれど、ビットコインの場合は、直接お金を手渡すようにして送金することができるよ。

まぁこれをメリットと取るかは人によるね。

かんたんにお金を受け渡しできると、色々問題も出てきそう……。

詐欺とかも出てきちゃうだろうし。

そのへんも課題の1つだね。

課題と言えばさ、たかなみさん、ビットコインにはどんなデメリットがあるの？

ビットコインのデメリットはー……まぁ、まだ完全に広まりきっていないというのはデメリットかな。

ふむふむ。

直接、円でドルの支払いができないように、ビットコインを円やドルの代わりに支払う事はできない。

つまり相手側もビットコインでの支払いに対応していないと支払えないのさ。

だったら普及するまで使えないねぇ。

もちろん発展途上だから仕方ないけれど。

ビットコインに対応している店舗や商品じゃないと利用出来ないのは大きなデメリットなのは確かだね。

でもそれって時間の問題かなぁ。ビットコインが無くならない限りは、少しづつ対応する企業や国も増えていくだろうし。

そうだね。後は”貨幣が存在しない”というのも一種のデメリットになるというのもかんがえられるね。

それはどうして？

ビットコインはウォレットという、いわば持ち運べる口座である「電子財布」で管理しているわけなんだけれど、当然ながらウォレットはネット上で管理されているから、利用するにはウォレットIDを把握しておかなきゃならない。

万が一ウォレットIDがわからなくなったりすると、これまで持っていたビットコインが一切使えない事になる！

貨幣が存在するなら財布に入れて持ち運ぶだけで使えるから、仮想通貨になって生まれたデメリットだね……

もしかしてIDとかパスワードとかが必須になってくる？

そうね。「ウォレットID」＋「パスワード」＋「セキュアパスワード」ね。

ウォレットIDは長い文字列で構成されていて、一般的に使用されているのはIDを短縮したものや、QRコードといった読み取る形に変換した物だよ。

そういうの、年配の人たちには使いこなすのがキツそうだなぁ。

ワタシも管理ニガテやわ～。

こんな感じかな。ビットコインについてわかった？

うーん。大体こんな感じ～ってのがわかったくらいかな。

ま、初心者だからね。フッ・・・。

えーと、ビットコインは新しい通貨で、貨幣が無いネット上の通貨……

あれ？ネット上なら誰が管理しているの？

ビットコインはネットワーク上で分散管理されていて、分散された情報の整合性を取るためにコンピューターによって計算・記録されているよ。

この作業には膨大な計算量が必要なんだけど、有志を集って計算や追記を行ってもらう事で、お礼に新たなビットコインを発行するという1種のビジネスとして機能しているんだ。

これにより安全性を確保することができているんだよ。

へぇぇぇ～。そうなんだ。

たしかに、お金がもらえるならお仕事としてガンバルし、仕事としても成り立つよね。

ビットコインはこれからどんどんと世界に広まっていくにちがいない！

それこそいつか、国内での生活から旅行まで全てビットコインで行えるかも知れない。

そうなればお金の管理もかんたんになるし、国と国の経済もスムーズに回るようになるね！

そう、ビットコインは”国と国をつなぎ、世界に広がる次世代の通貨”なんだ。

まだまだ課題は残っているけれど、いずれは安全で手軽な通貨として一般的なものになるだろうって思ってるよ。

なるほど！

ビットコインが何なのか分かってきたよ！

もっと勉強してビットコインを使いこなしたいな～。

ガンバ！