ジャンパーやベストに小型の扇風機を取り付けたファン付きウェア(空調服)。興味はあるけど「ほんとに涼しい?」「おしゃれなデザインはないでしょ?」って思ってる人が少なくないと思います。
実際に着てみたら風が服と肌のあいだをとおり抜け涼しいです。それにブランドも参入し、思ってたよりデザインがおしゃれでした!
このページでは展示会で体験したファン付きウェア(空調服)の仕組みや着た感じを紹介します。購入の参考になれば幸いです 。
ファン付きウェア(空調服)の仕組み
はじめに大切なことを書いておきます。
ファン付きウェア(空調服)の風は、エアコンのような「冷風」ではありません。
風が汗を蒸発させ、蒸発するときの気化熱でカラダを冷やし、涼しく感じるというのがファン付きウェア(空調服)の仕組みです。
ですので汗をかいていないときは涼しさは感じません。風がブィ~ンと服の中を通っているな~と感じるだけ。
汗ありき、なのがファン付きウェア(空調服)です。
ファン付きウェア(空調服)の仕様
ファン付きウェア(空調服)の仕様はいたってシンプルです。ジャケットやベスト、ズボンに丸い直径12㎝くらいのファン(送風機)が両サイドに2個パコっとはまっているだけ。
電源はスマホの外付けバッテリーとほぼ同じようなものがUSBでつなげられています。
スイッチをオンにするとファン(送風機)がブィ~ンと周り、服の中に空気を送り込みます。
バッテリーは専用の収納ポケットに入れておきます。
ちなみにファン(送風機)の音はほぼ気にならないくらいの小さな音です。
バッテリーの持ちは?
バッテリーの持ちは、バートル社のAC210 バッテリーを例にとると
- 10V:1時間+9V(5時間)
- 9V:7時間
- 7V:11時間
- 5V:30時間
となっています。
メーカーによると最長で5時間ほど使えるそう。
充電はメーカーにもよりますが、大体~7時間程度。長時間にわたって着用するときはスペアがあった方がよさそうです。
ファン付きウェア(空調服)のメリット・デメリット
ファン付きウェア(空調服)のメリットは、涼しさを感じるため暑い夏日でもエアコンの温度を大幅に下げる必要がないので省エネ効果が期待できることです。
また熱中症や女性に多い冷房病の防止も期待できることです。
デメリットは、バッテリーがなくなるとアウト、値段が少し高め、洗濯に気をつかわないといけないというところです。
ファン付きウェア(空調服)は涼しい?
ファン付きウェア(空調服)は本当に涼しいかどうかですが、着てみると風が服とカラダのあいだをずっと通るのでたしかに涼しく感じます。
けっこうな風がフォ~ンと通っているので、写真のようにジャケットはすこし膨らみます。
↑空気を送っている状態。ふくらみはこのくらいです。
ファン付きウェア(空調服)の中には背中にメッシュの保冷剤ポケットが付いているタイプもあります。ポケットに保冷剤を入れておくとさらに涼しさアップです。
ファン付きウェア(空調服)はどこで使われている?
ファン付きウェア(空調服)はもともと工事現場や作業場で使われることが多かったのですが、ここ数年はデザインが豊富になってきたことで、家庭用やスポーツの場でも着用する人が増えています。
ハイキング
スポーツ観戦
アウトドアライブ/インドアライブ
釣り
ゴルフ
ウォーキング
家事
洗濯
庭そうじ
日曜大工
犬のさんぽ
買いもの
通勤
通学
農作業
ガーデニング
などなど、暑いところすべての場所でOK。
ここ数年の日本の夏の暑さはハンパないので、ちょっとした庭のそうじや、洗濯ものを干すとき、自転車で近所へ買い物に行くときなど、生活のワンシーンでも着用されています。着用の場は限られていません。
ベストタイプが出てからは、ゴルフで着る人も増えています。
ファン付きウェア(空調服)のデザインでおしゃれなのある?
ファン付きウェア(空調服)が最近まであまり一般的になってなかったわけは、デザインがちょっとダサいというか、現場風なのが多かったからかな~と思われます。
でもこの数年でデザインが圧倒的にオシャレになってきて、スポーツウェア風が増えてきています。
ツーカラ―とか蛍光色とか、きれいな発色のウェアもたくさん出ています。
ブランド品もある
オシャレさんに人気のディッキースとコラボのファン付きウェア(空調服)もあります。こちらはディッキースらしいブルーでロゴが映えてます。
ゴルフブランドの「プロギア」も、空調服とコラボした小型ファン付きゴルフウェア「AIR COMPO(エアーコンポ)」をリリースしました。
地球の気温はどんどん上昇しているので、スポーツブランドやファッションブランド今後がファン付きの服を出してくると思われます。
冬のダウンのように、夏はファン付きウェア(空調服)が定番になる日も遠くないかもしれません!
レディースもある
ファン付きウェア(空調服)にはレディースもあります。現時点ではピンクやカワイイ感じのデザインは出ていませんが、SSサイズのクールなデザインなものや、女性にうれしいUVカット仕様もでています。
女性向けを出しているメーカーの一部
・バートル
・シンメン
・アイトス
・コーコス
・ビッグホーン
大きいサイズの空調服もあり
ファン付きウェア(空調服)のメーカーは10以上ありますが、各メーカー共にSSから6L/7Lくらいまで対応しています。
ファン付きウェア(空調服)の使い方
ファン付きウェア(空調服)着用時のインナーには、ふだんの下着やTシャツより、「コンプレッションウェア」を着るのがおすすめです。
「コンプレッションウェア」とは俗にいう「着圧ウェア」のことです。ブランドにもよりますが、涼感性素材により、夏でもヒンヤリ快適をキープしてくれ、汗を素早く吸水拡散し、UVカットもある夏むけの生地のコンプレッションウェアであればより送風の効果を感じられます。
ユニクロの「エアリズム」でもいいと思います。
ファン付きウェア(空調服)の値段
ファン付きウェア(空調服)の値段はどこのメーカーも平均してバッテリーとファンのセットで15000円くらいから25000円くらいとなっています。
服としては安い、という値段ではありませんが熱中症対策として考えると高価というわけではありませんよね。
ファン付きウェア(空調服)はどこで買える?
この数年の日本の暑さはハンパないので、ファン付きウェア(空調服)が大ブームになることは確実です!
ワークマンなどの作業服店で買えますが、お店に直接行けないときは通販でも購入できます。