※以下の文章にはがっつりネタバレしています。しかもラストシーンです。また完全なる個人の感想・見解を述べています。前もってご了承くださいませ<m(__)m>
ララランドを8回観ました。
ミュージカルは好きな方ではないので「ララランド」を見る予定はなかったのですが、長距離の飛行機に乗ったときに上映されていて、話題作だしとりあえず見ておくかな~くらいの軽い気持ちで初めは観たのです。
そしたらすっかりハマってしまって。
特にオープニングの部分は30回以上はリピートしています。ロサンゼルスの青い空と乾いた空気、アメリカンドリームを目指す若者の歌とダンスは何回みてもワクワクさせてくれます。
ララランドを8回観て感じたこと
さて、ララランドを何度も見ているうちに「これはカップルで観るとマズい映画なのではないか」と思うようになりました。
正確に言うと「ラブラブなカップル」ではなく、うっすらと、「このごろちょっと気まずいかも・・・」と関係性が微妙になっているカップルが観ると、ですね。
のっけからネタバレになって申し訳ないのですが、ララランドのラストシーンを不穏なカップルが見てしまうと
「オレたちもそれぞれ自分の道があるんじゃね?そろそろよくね?」
と別れを決意するキッカケになるのでは?と思うのです。
ララランドはハリウッド恋愛映画の定番の、「ぼくたち幸せカップル♪ヒャッホーイ!」とは縁遠い映画です。
男女が仲良く手を取り合ってロサンゼルスの夜景の下で踊っているポスターや、希望に満ち溢れたオープニングに騙されてしまいがちですが、ララランドは決してハッピーエンドなストーリーではありません。
人によってはラ・ラ・ランドの終わり方を、あれでよかったんだ、お互い幸せになったじゃないですか!という方もいらしゃるでしょう。
しかし、私には絶望感しか残りませんでした。
セブの笑顔の真意は?
私は女性ですがラストシーンを見るときには、気持ちはすっかり元カレのセブ(ライアン・ゴズリング)寄りで観ていました。
一度はあきらめかけた夢と、手放した女。
しかしやはり手にいれたい。男としての意地と根性で本望ではないバンドのメンバーを続け、そして愛する女性の夢を後押しするためにオーディション会場に送り届け、必死にがんばってきたセブ。
月日は流れ、ミア(エマ・ストーン)は女優として成功し、豪邸に住み、ハンサムなだんなさまと子供も授かり幸せに暮らしている。過去の男のことはすっかり忘れ去ったように・・・。
ダンナと出かけたジャズバーには成功した元彼が。
おどろくけれど、旦那に気づかれないよう表情一つ変えずにピアノを弾くセブを見つめるミア。
それに気づいて動揺するセブ。
そして最後に、ミアとの2人の思い出の曲を弾き、フッ・・・っと心を落ち着かせるように肩を落とすと、立ち止まって見つめるミアと一瞬目を合わせ・・・・口角をクッと上げた・・・・
だぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!!
セブぅーーー!
いっしょに居たかったんだよね?? (´;д;`)
2人で幸せになりたかったんだよね?(´;д;`)
これでいいんだって、いま自分に言い聞かせたんだよね!?(´;д;`)
号泣!
私はもうセブが不憫(ふびん)で不憫で・・・・・・・
ラストシーンに胸が締め付けられる想いでした(;;)
なんで二人は成功したあとよりを戻さなかったの!
あんなに支え合ったじゃん!楽しいときもあったじゃない!
何度見てもラストの切ないシーンで私は納得がいきません。
ララランドをカップルで観るとどうなるか?
で、その切ないラストシーンを、このごろの気持ちのすれ違いに気づいてしまっている微妙なカップルが2人でいっしょに観るとどうなるか?
いくつか気持ちが分かれるでしょう。
- もうそろそろ別れようと思っていたから、いい口実になる。
「僕たちも同じように別の道に進んでるんだよ・・・」とかなんとか。 - うわ、こんなんなちゃったらどうしよう・・・と不安になる
- ヤバイ。こうならないように気をつけようと焦る
- あ~最近すれちがい多いし、やっぱダメかな~というあきらめの気持ちが誇張される
不安定な関係の中でララランドのラストシーンを観て、「うちは大丈夫!」と鉄のメンタルをキープできる人は少ないのではないでしょうか。少なからずとも不安な気持ちが頭の中をよぎると思います。
なので、ララランドは微妙な関係にあるカップル、または片方がひそかに不安を抱いているカップル合うは2人で観ない方がいいと思うわけです。
(いうて微妙なカップルは恋愛ものをいっしょには見ないとは思いますけが。しかもこれ読んでたらネタバレですしね)
ララランド、ラストシーンの解釈は十人十色
セブのさいごの笑顔の解説は十人十色、人によってとらえ方は全く異なるはず。セブはミアのことをスッキリと吹っ切っていて「お幸せに♡」のつもりでの笑顔だったと感じる人もいるでしょう。
そう感じた人は幸せな人生を送っているにちがいありません。羨ましいです・・・・。
夢と希望をあたえてくれるララランド!
見るたびに鬱になってしまうララランドですが、それは恋愛に関してだけ。
ララランドは「夢を叶える」、「決してあきらめない」、「自分を信じる」という前向き生き方を教えてくれる素晴らしい映画です!
何度でももっともっと観たいです!
ララランドトリビア:スタッフの中に日本びいきがいる?
ところでララランドを8回観るうちにあることに気づきました。
それは制作スタッフの中にもしかしたら日本びいきの人がいる??と言うことです。
映画の後半、ミアがセブとの幸せな生活を妄想しまくるシーンがあるのですが、セブと赤ちゃんをあやしている部屋の中に青い「こいのぼり」が飾られているんです!
映画を見ていて気付いたときはビックリしました。もどって当該シーンを見てみましたがやっぱりこいのぼり。
右側にこいのぼり!
日本人の出演者もいないのにこいのぼりをデコレーションに使用するとは、よっぽど日本好きなのではないでしょうか?
だれがやったんだぁ~~~?)^o^(www
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『ララランド』作品概要
映画タイトル
『ラ・ラ・ランド』
オリジナルタイトル
『La La Land』
キャスト
ライアン・ゴズリング
エマ・ストーン
J・K・シモンズ
フィン・ウィットロック
ローズマリー・デウィット
ミーガン・フェイ
ジェイソン・フックス
ジェシカ・ロース
ソノヤ・ミズノ
ジョン・レジェンド
監督・脚本
デイミアン・チャゼル
あらすじ
ぬけるような青い空の下、夢を叶えたいドリーマーたちが集まるエキサイティングな街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優を目指すドリーマーの一人。何度もオーディションにチャレンジするが受けても受けても落ちてばかり。ある夜、パーティの帰りにミアはとあるバーでピアノを弾くセバスチャン(ライアン・ゴズリング)に目をうばわれる。セバスチャンはいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願うピアニストだ。やがて二人は恋におち、おたがいの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが大成功をおさめたあたりから、二人の心はすれちがいはじめ・・・
オープニング公開日
2017年2月24日
公式サイト
http://gaga.ne.jp/lalaland/index.html
ララランドのすさまじい受賞歴
ララランドは名作がゆえものすごい数の賞を受賞しています。いただいた制作者の方たちもどこのなんの賞を受賞したのかすべては把握していないのではないでしょうか(^^:)それにしてもおめでとうございます!
- アカデミー主演女優賞
2017年 · エマ・ストーン
アカデミー作曲賞
2017年 · ジャスティン・ハーウィッツ
アカデミー撮影賞
2017年 · リヌス・サンドグレン
アカデミー監督賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
ゴールデングローブ賞 映画部門 主演女優賞(ミュージカル・コメディ)
2017年 · エマ・ストーン
ゴールデングローブ賞 映画部門 主演男優賞(ミュージカル・コメディ)
2017年 · ライアン・ゴズリング
ゴールデングローブ賞 映画部門 作品賞(ミュージカル・コメディ)
2017年
ゴールデングローブ賞 映画部門 監督賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
アカデミー美術賞
2017年 · デイビット・ワスコ, サンディー・レイノルズ・ワスコ
ゴールデングローブ賞 作曲賞
2017年 · ジャスティン・ハーウィッツ
ヴェネツィア国際映画祭 女優賞
2016年 · エマ・ストーン
ゴールデングローブ賞 映画部門 脚本賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
英国アカデミー賞 作品賞
2017年 · マーク・E・プラット, ジョーダン・ホロウィッツ, フレッド・バーガー
全米映画俳優組合賞 主演女優賞
2017年 · エマ・ストーン
日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞
2018年
英国アカデミー賞 主演女優賞
2017年 · エマ・ストーン長編映画監督賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
英国アカデミー賞 作曲賞
2017年 · ジャスティン・ハーウィッツ
放送映画批評家協会賞 編集賞
2016年 · トム・クロス
放送映画批評家協会賞 オリジナル脚本賞
2016年 · デイミアン・チャゼル
全米製作者組合賞 劇場映画賞
2017年 · マーク・E・プラット, ジョーダン・ホロウィッツ, フレッド・バーガー
ADG Excellence in Production Design Awards - Contemporary Film
2017年 · デイビット・ワスコ
サテライト賞 作曲賞
2017年 · ジャスティン・ハーウィッツ - 放送映画批評家協会賞 編集賞
2016年 · トム・クロス
放送映画批評家協会賞 オリジナル脚本賞
2016年 · デイミアン・チャゼル
全米製作者組合賞 劇場映画賞
2017年 · マーク・E・プラット, ジョーダン・ホロウィッツ, フレッド・バーガー
英国アカデミー賞 監督賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
放送映画批評家協会賞 作曲賞
2016年 · ジャスティン・ハーウィッツ
New York Film Critics Circle Award for Best Film
2016年
Bodil Award for Best American Film
2018年 · デイミアン・チャゼル
Satellite Award for Best Art Direction and Production Design
2017年 · デイビット・ワスコ
放送映画批評家協会賞 作品賞
2016年
放送映画批評家協会賞 撮影賞
2016年 · リヌス・サンドグレン
放送映画批評家協会賞 監督賞
2016年 · デイミアン・チャゼル
AACTA International Award for Best Actress
2017年 · エマ・ストーン
Critics' Choice Movie Award for Best Production Design
2016年 · デイビット・ワスコ, サンディー・レイノルズ・ワスコ
AACTA International Award for Best Film
2017年
美術賞
2017年 · デイビット・ワスコ, サンディー・レイノルズ・ワスコ
ゴールデングローブ賞 作曲賞
2017年 · ジャスティン・ハーウィッツ
ヴェネツィア国際映画祭 女優賞
2016年 · エマ・ストーン
ゴールデングローブ賞 映画部門 脚本賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
英国アカデミー賞 作品賞
2017年 · マーク・E・プラット, ジョーダン・ホロウィッツ, フレッド・バーガー
全米映画俳優組合賞 主演女優賞
2017年 · エマ・ストーン
日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞
2018年
英国アカデミー賞 主演女優賞
2017年 · エマ・ストーン
長編映画監督賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
英国アカデミー賞 作曲賞
2017年 · ジャスティン・ハーウィッツ - 英国アカデミー賞 撮影賞
2017年 · リヌス・サンドグレン
Bandung Film Festival for Imported Film
2017年
ADG Excellence in Production Design Awards - Contemporary Film
2017年 · デイビット・ワスコ
サテライト賞 作曲賞
2017年 · ジャスティン・ハーウィッツ
英国アカデミー賞 撮影賞
2017年 · リヌス・サンドグレン
Bandung Film Festival for Imported Film
2017年
英国アカデミー賞 監督賞
2017年 · デイミアン・チャゼル
放送映画批評家協会賞 作曲賞
2016年 · ジャスティン・ハーウィッツ
New York Film Critics Circle Award for Best Film
2016年
Bodil Award for Best American Film
2018年 · デイミアン・チャゼル
Satellite Award for Best Art Direction and Production Design
2017年 · デイビット・ワスコ
放送映画批評家協会賞 作品賞
2016年
放送映画批評家協会賞 撮影賞
2016年 · リヌス・サンドグレン
放送映画批評家協会賞 監督賞
2016年 · デイミアン・チャゼル
AACTA International Award for Best Actress
2017年 · エマ・ストーン
Critics' Choice Movie Award for Best Production Design
2016年 · デイビット・ワスコ, サンディー・レイノルズ・ワスコ
AACTA International Award for Best Film
2017年
衣装デザイナー組合賞 衣装デザイン賞(現代映画部門)
2017年 · メアリー・ゾフレス
Empire Award for Best Soundtrack
2017年
Satellite Award for Best Motion Picture
2017年
Grande Prêmio do Cinema Brasileiro for Best Foreign Language Film - Popular Vote
2018年 · デイミアン・チャゼル
Palm Springs International Film Festival Vanguard Award