一般公開は14日だったのですが、早く見たかったので前日のプレミアを観ることにしました。24000ワットのプレミアムサウンドシステム、20m×15m、3Dの大スクリーンのIMAXではスパイダーベースの世界をあますことなく堪能することができました。
で、感想は・・・
そしてデザインが美しい!!!
や、もうほんと、よかったです。よかった点をいろいろ書きたいけど、ネタバレになってしまうと申しわけないので感想は「とにかくよかった。」でとどめておきたいと思います。
日本版のオフィシャル・トレーラーはまださわりの部分しかリリースされていないから内容も秘めておかないと・・・。
とか言いつつほんの少しあらすじを書きますと、
「ニューヨークに住む高校生マイルス・モラレスは警察官の父親のすすめで全寮制の高校に入学させられます。ムリヤリ行かされた高校が気に入らなく、グチるために近くに住む叔父さんを訪ねて行くことに。叔父さんはしょんぼりしているマイルスを元気づけるために、ある場所に向かいます。そして・・・」
こんな感じでストーリーが始まります。
あっという間に見終わるスピード感!
今回「スパイダーバース」に誘ってくれたのは、「世界のデザインスクールランキング25」で13位にランクインしているサバンナ芸術工科大学(SCAD)に通っている現役の美大生。
そんなデザイナーの卵である彼女が、「今までにない表現をしているアニメって学校でもウワサになってる!」とコーフン気味に語っていたので、前日から観るのがすごく楽しみでした。
さて、オープニング。
しょっぱなからテンポの良いストーリーで、ぐいぐいものがたりに引き込まれていきます。実写版のスパイダーマンでは2時間ちょっとの上映時間の途中、少しだれるところがありましたが、このアニメは一瞬も退屈する場面がありません。
目まぐるしくストーリーが変化するのではなく、ドラマを仕立てながらもまったく目が離せない出来事が次々と起こります。
「え、そこでこれ!」「えっ!」「あっ!?」と思わず出てしまうサプライズも面白い!!
登場人物はネタバレになるので書けませんが、いやもう、あれもこれもで大満足。特に日本人にはたまらないでしょう。
背景デザインの美しさに目を奪われた
特筆すべきは、背景のニューヨークの街の美しさ、絶妙なカラーリング、そして60年代のコミックを彷彿をさせる独特な表現方法です。
「君の名は」の渋谷もまるで写真のような描写がすばらしかったですが、スパイダーバースでは夜のニューヨークの描写が秀逸です。
高層ビルの夜景がとにかくうつくしい。
さらに3Dの奥行きも、これまでのアニメの3Dよりもより滑らかな奥行き感で、まるで本当にニューヨークの街に立っているような臨場感さえ覚えました。
後半はデザインのトーンが少し変わってきます。ヒントは「POP」でしょうか。「POP」なデザインに、なつかしさをおぼえるトーンのカラーリングで、最新のスパイダーマンを演じさせているのです。
あの表現方法はこれまでのアニメにはなかったと思います。新しい!!
(「ちがうだろ!」と怒られるかもしれませんが、自分的にはほんの少し「ポプテピピック」や「モブサイコ100」にも通じる世界観を感じました。)
で、音楽はヒップホップ系なので、そちらの音楽が苦手な人は低評価をするかもしれません。
まぁでもコッテコテのゴリゴリのヒップホップというより、耳障りの言い曲ばかりです。可愛い曲もあります。
というわけで、スパイダーバースは、オリジナルのスパイダーマンファンから学生の若いファン層まですべての年齢層が楽しめるストーリーとデザインの映画だという感想です。
おすすめ度は・・・もちろん★★★★★です!スパイダーマンのストーリーを知らない人でも楽しめると思いますよ。
※書けないことが多すぎて中途半端な感想でごめんなさい。
本国ではすでに高評価
アメリカで公開から3日目で、IMDbでの評価は10段階中8.8、Rotten Tomatoes(ロッテントマトス)ではなんと、100%中、97%という驚異的な高評価を収めています。
IMDb評価ページ
https://www.imdb.com/title/tt4633694/
Rotten Tomatoes評価ページ
https://www.rottentomatoes.com/m/spider_man_into_the_spider_verse/
いままで上映されてきたスパイダーマンとは毛色がちがうためか、低評価は思いっきり低く評価されています。
人種のるつぼの国なのでこの評価の結果は致し方ないかもしれません・・・(^^;)
ちなみに、上映後のアメリカ人観客のようすは思ったより冷静でした。ザワザワを感想を話し合う声も少なかったです。「君の名は。」のときは拍手が沸き起こり、ジブリ映画のときは「はぁ~っ!」と感嘆の声が漏れていたことを考えると、すごく目新しいという訳でもないのかな?と感じました。
何度も作品化されているキャラクターだからかもしれませんね。
スパイダーマン:スパイダーバース作品情報
原題:Spider-Man: Into the Spider-Verse
キャスト
・ スパイダーマン&マイルス・モラレス
(声: シャメイク・ムーア)
・ヘイリー・スタインフェルド&スパイダー・グウェン
(声: グウェン・ステイシ)
・ジョンソン ピーター・B・パーカー&スパイダーマン
(声:ジェイク・ジョンソン)
・スパイダーマン・ノワール
(声: ニコラス・ケイジ)
・ペニー・パーカー
(声: キミコ・グレン)
・ピーター・ポーカー&スパイダーハム
(声: ジョン・ムレイニー)
・ウィルソン・フィスク&/ キングピン
(声: リーヴ・シュレイバー)
・アーロン・デイヴィス &プロウラー
(声:マハーシャラ・アリ)
・ピーター・パーカー&スパイダーマン(マイルスの世界)
(声:クリス・パイン)
・ジェファーソン・デイヴィス
(声:ブライアン・タイリー・ヘンリー)
・リオ・モラレス
(声: ローレン・ヴェレス)
・メイ・パーカー(声: リリー・トムリン)
・ ミゲル・オハラ & スパイダーマン2099
(声:オスカー・アイザック)
<監督>
ボブ・パーシケッティ
ピーター・ラムジー
ロドニー・ロスマン
<脚本>
フィル・ロード
<原作>
スタン・リー
スティーヴ・ディッコ
(『スパイダーマン』)
ブライアン・マイケル・ベンディス
サラ・ピシェリ(英語版)
(「マイルズ・モラレス」キャラクター創作)
<製作>
クリスティーナ・スタインバーグ
<製作総指揮>
フィル・ロード
クリス・ミラー
エイミー・パスカル
アヴィ・アラッド
ケヴィン・ファイギ
スタン・リー
ウィル・アレグラ
日本国内での上映情報
タイトル『スパイダーマン:スパイダーバース』
日本公開日:2019年3月8日(金)
製作:アヴィ・アラド、フィル・ロード&クリストファー・ミラー
監督:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン
脚本:フィル・ロード
原題:Spider-Man: Into The Spider-Verse
日本語吹替版主題歌:「P.S. RED I」TK from 凛として時雨
日本語吹替版声優:宮野真守、小野賢章、悠木碧
音響監督:岩浪美和
なんと日本語吹き替え版は、小野さんと宮野さんのタッグです!これは日本版も見ないと!!
楽しみです~!
日本版って曲が違うんですね・・・。
曲が違うと作品のイメージが・・・(汗)